高田の家(長野市)



主な特徴

幹線道路から少し入った静かな分譲地に高田の家は計画されました。敷地を初めて見に伺った時、田畑は残っているものの、殺伐とした印象が強くここに外構も含めたオアシスの様な住宅をつくりたいと思いました。全面道路に面して2台分の駐車スペースを設け建物の軒高を抑え、オープンなアプローチには「山もみじ」を植えました。床はコンクリートの洗い出しで、建物との際は玉石を敷き詰め建物との調和を図っています。軒の出は1.2m以上ありす。南側には川を挟んで細い道があるため杉板塀と植栽を設け、道行く人の視線をやわらかく遮り居間の延長としてデッキと連続した外部空間をつくっています。構造は木造軸組み構造でJパネル(杉三層クロスパネル)を各階床・屋根面全面に張って、水平剛性と断熱性を高めています。またJパネルはそのまま天井仕上になっています。Jパネルによる1.2m(0・9m)出した屋根は外壁を風雨から守り、夏の日差しを遮り洋風住宅が多い中にあって存在感を示しています。1階内部は大きな居間・食堂を中心として各室が連続したオープンな構成になっています。2階はプライベートな空間で納戸をはじめ小屋裏を利用した収納が用意されています。1階にある中庭は乳白のアクリル板を通して夜は道に灯りをこぼし、プライバシーを確保しながら光と風を取り込みます。観葉植物とヤブランが植えられた中庭は浴室の窓と廊下から見る事が出来、毎日の生活に潤いをもたらしてくれるでしょう。内部建具は引き戸を中心に生活のシーンに応じ開いたり閉じたりする事が出来ます。光・風・季節を感じることが出来るでしょう。仕上は塗り壁と構造材・Jパネルを表しにしたシンプルで木の質感を感じる空間です。

所在地:長野県長野市

用途:専用住宅

竣工:2004年10月

構造:木造2階建て

延床面積:147.49㎡(44.63坪)

主な外部仕上

屋根:ガルバリウム遮熱鋼板立てハゼ葺き棟換気工法

軒裏:野地板:Jパネル表し(杉3層クロスパネル)耐候性塗料塗り

外壁:ラスモルタル下地塗り壁

開口部:アルミサッシュ(複層ガラス)・木製建具(複層ガラス)

主な内部仕上

天井:Jパネル表し(杉3層クロスパネル)一部杉板張り

壁:薩摩中霧島壁塗り・杉板張り

床:カバ桜無垢板張り(リボス塗り)・籐タイル・縁ナシ畳

設備:給湯設備(エコキュート)・換気設備・電気設備IHクッキングヒーター・暖房設備(PSパネルヒータ)

設計監理:news設計室 担当:丸山和男 



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