「真田の家」平成29年度上田市都市景観賞
「飯綱山荘」住宅部門・最優秀賞(知事賞)受賞
審査委員長 中村 好文氏(レミングハウス)
審査委員 関 邦則氏(長野県建築士会名誉会長・(有)関建築とまち研究室)
審査委員 場々 洋介氏(長野県建築士会長・(株)フジ設計)
審査委員長 中村好文 氏 講評(長野県建築士会HPより)
軒の深い簡素な切妻屋根の下に明快なプランをおさめた素晴らしく居心地の良さそうな山荘である。
その居心地の良さの決め手はこの設計者ならではのスケール感とディテールに対するきめ細かな配慮、
すなわち建築的なセンスの良さであろう。
建築を歌わせる「歌心」が山荘のそこここに感じられ、「懐の深い大人の建築」の風格が外部にも内部にも漂っていた。
ちょっとしたことだが、ストーブのあるラウンジピットに高窓をつけたあたりも秀逸。
ただし、インナーデッキに行くために、このラウンジピットの脇をすり抜けなければならないところは少々疑問に思った。
このことで、ピットの落ち着きが失われるように感じたのである。
平成27年度 松本市都市景観賞受賞
講評(松本市HPより)
松本平を一望できる壮大なロケーションを手に入れた住宅です。
地形に素直に従い、母屋、倉庫、薪置場などが水平な等高線に合わせて横に並び、
それらの屋根は山並みにそった屋根勾配が与えられています。敷地内の配置とナチュラルな外観が、住宅自体を風景の中へ溶け込ませています。
また、入口のスイカを一口かじったような看板も、農園の個性を演出しています。
広大なスケールの中で、外からの視線と中からの視線の両方を楽しむことができ、誰もが住んでみたいと思うような憧れの住宅です。